「標準化関連」の解説
標準化
「標準化」とは、あるものの種類や規格を統一することです。標準化を進めることで互換性の確保が行え、多様化、複雑化を防止することができます。また、統一化を行うことで、品質の均一化、コスト削減、共通化、効率化、といった部分においてもメリットが生じます。標準化は、主に利害関係の発生しない標準化団体で策定される場合(「ISO」や「JIS」など)の他、企業の内部で独自に策定される場合もあります。
ITにおける標準化の例
ITにおける標準化の適用例として「JANコード」や「QRコード」が知られています。
JANコード |
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バーコードのJIS規格で左から2桁が国名、続いて5桁がメーカーコード、続いて5桁が商品コード、続いて1桁がチェックコードとされています。スーパーやコンビニエンスストアで日常的に見ることができます。 |
QRコード |
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縦横の2方向から情報を読み取ることで記録できる情報量を増加させたJIS規格のコードです。コードの角3ヵ所に切り出しのシンボルがあり、360度どの方向からも読み取ることができます。 |
標準化団体と規格
標準化団体と規格は以下のものが知られています。
ISO
ISOは、国際標準化機構のことでさまざまな分野に渡る国際的に通用する規格を定めています。
例
- ISO9000シリーズ−品質管理マネジメントシステムの仕様を定めています。
- ISO14000シリーズ−環境マネジメントシステムの仕様を定めています。
IEC
IECは、電気や電子分野において国際規格を制定している団体です。「国際電気標準会議(International Electriotechnical Commission)」と呼ばれています。
IEEE
IEEEは、電子部品や通信方式などの標準化を行っている団体です。「米国電気電子学会(the Institute of Electrical and Electronics Engineeres)」とも呼ばれています。「IEEE802委員会」は、LANの標準化を行っています。「802.3委員会」は、イーサネット、「802.11委員会」は、無線LANの標準化を行っています。
W3C
W3Cは、Web標準の策定を行っている団体です。「World Wide Web Consorium」の略称です。
JIS
JISは、工業標準化法に基づき、すべての工業製品について定めた日本の国家規格で、「日本工業規格」と呼ばれています。「JIS」は、「Japanese Industrial Standards」の略称です。