「情報量の単位」の解説
情報量の単位
コンピュータの記憶容量を表す情報量の単位として「ビット」や「バイト」があります。この単位はコンピュータの性能や、メモリやハードディスクの容量などを知る際にも役立ちます。ビットとバイトの関係は「8ビット=1バイト」であり、1ビットは2進数であるため、1バイトは2の8乗で256種類の情報を表現できます。
さらに大きな情報量を示す場合は、単位に接頭辞(接頭語)をつけて表現されます。代表的な接頭辞としては、「K(キロ)」、「M(メガ)」、「G(ギガ)」、「T(テラ)」、「P(ペタ)」などがあります。接頭語は単体で用いられることはなく、他の単位と組み合わせて利用されます。コンピュータを語るときに多く使われる情報量や時間を表す単位としては以下のものが知られています。
情報量を表す単位
KB(キロバイト) | 10の3乗=1000B(1KB=2の10乗=1024B) |
MB(メガバイト) | 10の6乗=1000KB(2の20乗=1024KB) |
GB(ギガバイト) | 10の9乗=1000MB(2の30乗=1024MB) |
TB(テラバイト) | 10の12乗=1000GB(2の40乗=1024GB) |
PB(ペタバイト) | 10の15乗=1000TB(2の50乗=1024TB) |
時間を表す単位
デジタル化
歌声や楽器演奏、絵画などの情報は、アナログデータとして作成・表現されています。このような情報をコンピュータで扱うためには、データをデジタルの値に変換する必要があります。アナログデータのデジタル化により、コンピュータによる処理の対象となり、より効率的なデータの活用が実現できます。デジタル化のメリットとして、データを劣化させずオリジナルに近い状態で保持することや、コンピュータ処理による加工や複製、遠隔地とのデータ交換の実現などが期待できます。
A/D変換
情報をアナログからデジタルへ変換することを「A/D変換」と呼びます。A/D変換では下記のようなステップを経て変換を行います。
- 「標本化(サンプリング)」。オリジナルのアナログデータを平面上で縦横に細かく分割し、情報を取り出します。
- 「量子化」。取り出した情報を数値化します。
- 「符号化」。標本化、および量子化によって得られた数値を、2進数に変換します。
文字の表現
コンピュータでは文字を2進数の数値として扱っています。コンピュータ上で扱う文字に割り与えられた2進数コードを「文字コード」と呼んでいます。
代表的な文字コード
ポイント
情報量の単位を理解します。
情報のデジタル化に関する基本的な考え方を理解しましょう。
コンピュータで扱う数値やデータに関する基礎的な理論を知るため、情報量の表し方やデジタル化の考え方、文字の表現について理解しましょう。